MPz130より 抜け勾配に関する囲み記事
『Theメカニカルパズル130』(絶版)の原稿から。
校正前の原稿。
p.36「抜け勾配」の説明用の図。
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「抜け勾配(こうばい)とは?」
同じものを大量につくる技術の代表的なものに、「型」(かた)、特に金属製の「金型」(かながた)がある。身近なところでは「たこ焼き器」や「鯛焼き器」も金型の一種である。
金型は、単に製品の形になっていれば良いわけではない。単純な話、その金型から製品が取り出せる形でないと、意味がないのだ。
金型から製品をうまく取り出すためには、「抜け勾配」(ぬけこうばい)の設計が不可欠である。デザートのプリンの形を思い浮かべていただけると良いだろう。側面に傾斜の付いたあの形は、プリンが立ちやすいためだけでなく、型から抜き出しやすい形でもあるのだ。
立体のパズルでよく使われる立方体や直方体は、この抜け勾配が取りにくい。垂直な側面を密着させたまま金型から抜くのは摩擦抵抗が大きく困難である。
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